2014年 07月 27日
関東は梅雨も明け、暑い日が続いています。 先日の前田寛治大賞展は22日に東京展示が終わりました。お越し下さった皆様、誠にありがとうございました!次は鳥取県へと巡回します(展示は9/6〜10/5 ※詳細はトップページにて)。ぜひご高覧ください。 さて突然ですが、喜多川歌麿(1753〜1806)の「化け物の夢」という作品のご紹介。 この作品、とっても魅力的です。さすがは歌麿。 蚊帳で昼寝中にうなされる子供、うなされ声に心配して様子を見に来た母親、そして妖怪たち。夢から逃げ出す妖怪たちは「また晩にうなしてやろう」「おふくろが起こさなかったらもっとおどしてやるのに」「晩にはおふくろに怖い夢をみせてやろう」などと言っています(笑)。 「化け物の夢」は大判錦絵(縦39cm×横26.5cm)ですが、当時20文(現代の約400円)程度で売られていたそうです。この作品を買って楽しんでいた人達がいて…そんな情景を想像するだけでもとても面白い。 最近江戸文化の本を読んでいますが、江戸時代の暮らしと作品は実に人間味溢れていて魅力的です。息づかいが今にも聞こえてきそうなくらいですが、それは遠い昔の出来事。当然ながら200年前の人々は既にこの世界にはいない。この時代に限らずですが、時代を飛び越えて来た作品を見ていると、その鮮やかな生き証と死の現実のギャップにいつも不思議な感覚を覚えます。作品の力は偉大なり。 話は飛びますが、何やら街が騒がしいと思っていたらなんと今日はお祭りの日でした。そういえばそんな看板が駅前にあったっけ…。自宅から歩いてすぐの場所で踊りが披露されていたので観に行ってみました。大きな音にビックリもせずジッと踊りを眺めていた子供(笑)。 お祭りはいいですね。夏を実感できました。
by unokazu
| 2014-07-27 02:50
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