2014年 12月 21日
12月はいろいろと交流が続いています。 ご縁があって知り合ったアートコレクターの方との会食。 世界のアート事情にとても詳しく、色々と素晴らしいお話を聞けて楽しかったです。 作家として勉強になる本を貸して頂きまして、最近制作の合間や移動中にコツコツ読んでいます。 こちらは表参道はスパイラルで開催された東京ワンピース倶楽部主催の交流勉強会です。ギャラリストやコレクターや作家が集まりました。日本の現代アートの現状、世界に向けて発信するために必要なこととは?、作家として何がしたいのか・どこを目指すのか…、などなど話が飛び交いました。勉強会の後は懇親会。 様々な話に心も頭もモヤモヤグルグルしましたが、これもよい刺激かと思います。 表現するとは?発表するとは?自分とは?…うーん…。そうなると足が止まってしまいます。迷い?なのか。自分のエネルギーが弱っているのか。自分が今どこに居るのかも分からない。まるで暗闇に放り込まれたかの様に。 例えば暗闇ならば、まずは手探りに周囲の物を触って状況を確認してみる。テーブルがあるかもしれない、壁があるかもしれない、スイッチを見つかるかもしれない、扉を見つけるかもしれない。触れる事で、次に何をしたら良いか、どうすれば状況を打破できるのか、そのヒントを見つけることが出来るかもしれない…。 こうした勉強会に触れてみて、自分の歩みでここから先へ、自分の道を進んで行けたらいいのですが。 彫刻家・加藤巍山さんのご自宅へ、妻と子供と一緒に家族で遊びに行きました。ギザンさんとは住まいが近くなので以前より「今度遊びに行きますね」と言っていたのですが、それがやっと実現しました。写真はギザンさんオススメの洋食屋さんにて。息子がチョロチョロするのでなかなかうまく食べられません(笑)ギザンさんの奥さんともご一緒に、皆で楽しい時間を過ごしました。 写真はありませんが、「写実絵画を考える」をテーマにした洋画家・五味文彦さんが語る勉強会に参加しました。絵のこと、普段考えていることを言葉にして他者に伝えるのはなかなか大変だと日頃感じていますが、しっかりと言葉が紡がれていてとても聞きやすいお話でした。 勉強会の内容とは話がズレますが、作品は社会に発信する以上「良い・悪い」の評価を受ける事になる、ということを改めて思います。勉強会にて「日本の画家達の薄っぺらい絵」といった内容の言葉も出ましたが、絵を描くって残酷な一面がある。それぞれの人が大切にしている「思想・出来事・記憶・情熱・心・想い・などなど…」も、絵画にする事で「薄っぺらくてダメな絵だね」と切り捨てられてゴミ扱いを受けてしまうこともある訳で。プロの世界は結果が全てなのでその土俵で活動するには仕方のないことかもしれませんが。 本当のリアリズムとは…、とのお話がありましたが、「本当」とはどういったことなのか、誰かの答えではない自分の答えを絵の中で見つけたいと思います。 作品を研ぎ澄ませて、時代を超えても劣化しないエネルギーに満ちた形を作りたい。「作品」には難しく残酷な一面もありますが、それでもとっても面白い。頑張りたいと思います。
by unokazu
| 2014-12-21 18:27
| art
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