2009年 08月 14日
ローマ ヴァチカン市国
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ヴァチカン、サンピエトロ大聖堂前。ローマ教皇庁によって統治されるカトリック教会と東方典礼カトリック教会の中心地、いわば「総本山」ということで、とても壮大でした。建築設計競技によって ドナト・ブラマンテが主任建築家に任命され1506年に着工、以後ミケランジェロやラファエロなども関わり1626年に完成。
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大聖堂の中はもの凄く豪華。フィレンツェはしっとりしてましたが、ここはピカピカのゴテゴテでスケールがデカイ、そんな印象でした。光の差し込み方もまた神々しい。
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大聖堂入口右側にあるのがミケランジェロ25歳の時の作品「ピエタ」。ミケランジェロはもうとんでもなく凄いのですが、この時代の芸術家たちのレベル自体がもの凄い。皆が再現力としての「彫れて描けて当たり前」が最低ラインなんでしょうね。ピエタは母子像ですが、聖書的なモチーフにどう自分の人生観を乗せるのか、感情の豊かさがないと、技術だけじゃここまで魅了はしないだろうと感じます。
仕草などもそうですが、特に顔の表情は目尻や口角などが1ミリずれただけでも別感情になってしまうくらい繊細だから、よっぽど作り手側に感情のイメージが無いと、もの凄く曖昧になってしまう。そんな印象があります。あんまり偉そうな事も言えないけど…。

若くして高水準の作品を作るってことは、技術もさることながら、人生観や感情力の豊さも必要でしょうから、それを思うとどんな子供だったのか、と思ったりもする。

自分を見つめて他人を見つめて…心を見つめるのって個人的には結構エネルギーがいることで、
意外と喜怒哀楽を野放しにして、振り返りも立ち止まりもせずひたすら時間に垂れ流している状態がもっとも楽だったりもする。
小学校時代なんかはまさにそれ。大人になるとなかなかそれも出来ないでしょうが、立ち止まらないラクさは時として感じます。忙しいと立ち止まらないから結構楽なのだ。それじゃ人としてつまらないだろうけど。

25歳でピエタを完成させた彼は、実際何を思っていたのだろうか、とマジマジと見ながらそんなことも思いました。

by unokazu | 2009-08-14 01:52 | art




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