カテゴリ:art( 135 )

2020年 02月 01日
鶴の来る町ミュージアム一周年イベント
◆2020年1月26日
鶴の来る町ミュージアム( 〒899-0435 鹿児島県出水市荘329番地1)
TEL:0996-79-3977
・司会進行・・・佐々井智子さん(ギャラリーアートもりもと)
・作家・・・木原和敏、福井欧夏、卯野和宏、伊勢田理沙、藤井佳奈(※敬称略)
鶴の来る町ミュージアム一周年イベント_c0053436_17530264.jpg
鶴の来る町ミュージアム一周年イベント_c0053436_17460434.jpg
ご来場くださった皆様、関係者の皆様、誠にありがとうございました。
トークは約1時間ほどでした。作家5人でのトークなので一人10分ちょっとくらいだったでしょうか。自身の方向性や価値観などについて、わずかな時間ではありましたがそれぞれの言葉でそれぞれにお話しした内容でした。イベント最後の質問タイムでは、「素晴らしい美術館なので多くの方々にもっと知れ渡って欲しい」といったご意見もあり、収蔵していただいている一作家としてとても嬉しく感じました。


鶴の来る町ミュージアム一周年イベント_c0053436_18125140.jpg
鶴の来る町ミュージアム一周年イベント_c0053436_18412978.jpg
トークイベント後はご来場いただいた方々に向け、ポストカードにサインを入れさせていただきました。


鶴の来る町ミュージアムは写実的な絵画を中心にコレクションされていますが、一様な細密描写作品が並んでいるのではなく、表現には幅があり観ていて面白いです。作家によっては若い時代から現在まで数十年の差がある作品が隣同士に並んでいたりもします。作家自身の年齢による変遷を楽しむことができるのもとても興味深いです。
鶴の来る町ミュージアム一周年イベント_c0053436_18264420.jpg
鶴の来る町ミュージアム一周年イベント_c0053436_18472302.jpg
鹿児島県出水市は渡来して来る鶴が有名とのこと。田んぼにいた鶴の大きさと多さにはとても驚きました。出水市は自然が美しく空間が広大でとても気持ちが良かったです。トークイベントの翌日はとても風が強く、午前中は飛行機が欠航になるなどの波乱もありました。写真だと分かりづらいですが、山を撮影している写真ではお互いの声が聞き取りにくいほどの強烈な風が吹いていました。僕らが乗る帰りの飛行機は午後でしたが、何とか飛んでくれることになりスケジュール通りに離陸しましたが、大きな揺れの連続で内心ハラハラな帰路ではありました。


とにかく、あっという間の充実した楽しい2日間でした。また鹿児島まで観に行きたいです。




by unokazu | 2020-02-01 15:03 | art
2020年 01月 22日
トークイベントのお知らせ
トークイベントのお知らせ_c0053436_00461889.jpg
『鶴の来る町ミュージアム一周年イベント』
◆2020年1月26日 日曜日 14時から
鶴の来る町ミュージアム( 〒899-0435 鹿児島県出水市荘329番地1)
 TEL:0996-79-3977
・司会進行・・・佐々井智子さん(ギャラリーアートもりもと)
・作家・・・木原和敏、福井欧夏、卯野和宏、伊勢田理沙、藤井佳奈(※敬称略)


お誘い合わせの上、何卒ご来場いただけましたら幸いに存じます。
トークイベントのお知らせ_c0053436_00533194.jpg
上の写真は2016年の日本橋三越でのトークイベントです。解説中の作品は鶴の来る町ミュージアムに所蔵されています。




by unokazu | 2020-01-22 00:58 | art
2019年 10月 07日
絵画教室のご紹介
埼玉県浦和区の社会人向け絵画教室での動画です。
動画内にアップされている話の内容があまり核心的ではないですが‥、ここの教室では「アレもコレも」と問題を次から次へと指摘するよりも、次の一歩を一緒に検討し課題をご提案するスタイルで授業を進めることが多いです。


日頃は作家として独り黙々と自分の作品を描いておりますが、講師としての活動も週に1度ほどのペースでやっています。
ご興味ありましたら是非見学にお越しください。卯野教室は月に3回です。
彩光舎美術研究所→ http://www.saikousha.jp/



by unokazu | 2019-10-07 16:09 | art
2019年 09月 03日
トークイベントのご報告
四谷デッサン会 428ラウンジvol.3のご案内→https://unokazu.exblog.jp/30421837/

「画家という職業について」をテーマにしたトークは1時間半程になりました。一緒に登壇した河くんと事前に流れを確認し合っていたものの、話しておきたいことが多くなってしまい時間配分がとても難しかったです。

懐かしい写真を交えながら、大学時代から現在に至るまでの流れや経験談、その時の葛藤や想い、当時を振り返っての考察。影響を受けた画家。自分が目指す作品のあり方、作品に対する想いや構成について。デッサンについての考え方、など色々とお話しいたしました。

権力や出世やそれに伴う立ち振る舞いなど、様々な力関係や価値観が絡み合う世界でどう作品と向き合っていくのか‥、自分が出した答えはとてもシンプルなこと。それは、本当に進みたい道とは何なのか、どんな道を歩みたいのか‥というイメージを明確にすることでした。
美術の道に憧れを抱いた最初のきっかけ、感動、その力がやはり自分自身の支えであり真実なのだと感じています。例えば中学の美術の教科書で見た、アンドリューワイエスの「遠雷」。「この陽とこの空気、知っている‥」と自分自身の記憶が作品と混じり合っていく‥そんな不思議な絵画体験が現在の支えの1つでもあります。

一枚の絵が僕に教えてくれたことを、自分自身がしっかり感じ取ったことを‥絵の力であり、生命の力であり、その結晶の奇跡が存在していることを‥僕は信じています。「初心が照らす道」それを意識することで、迷いは消え自分の道を強く歩むことが出来るのではないだろうか‥と現時点の僕は感じています。

画家として生きていく為の絶対的なメソッドの紹介にはならなかったと思いますが、右往左往してきた痕跡だけはしっかりとお話ししようと思った次第です。
何か一つでも‥皆様のお役に立てる内容がありましたら幸いに存じます。ご清聴誠にありがとうございました。
トークイベントのご報告_c0053436_17515794.jpg
トークイベントのご報告_c0053436_17525425.jpg
トークイベントのご報告_c0053436_17542431.jpg
トークイベントのご報告_c0053436_17552217.jpg
トークイベントのご報告_c0053436_17571973.jpg


イベント後は通常通りの四谷デッサン会。今回は外国のモデルさんを描きました。全て10分ポーズです。
引き続き絵の道を力強く進んでいきたいと思います。学びは続く‥。
トークイベントのご報告_c0053436_22180443.jpg
トークイベントのご報告_c0053436_22181980.jpg
トークイベントのご報告_c0053436_22183565.jpg
トークイベントのご報告_c0053436_22184597.jpg




by unokazu | 2019-09-03 00:51 | art
2019年 08月 26日
四谷デッサン会トークショーのご案内
四谷デッサン会は着衣の男性女性モデルさんを10分ポーズでクロッキーする学習会です。2〜3名のモデルさんがそれぞれ2〜3教室に別れてポーズをとってくれます。教室の移動は自由。一回の参加は800円、多い時には80名ほどの参加がある様でとても活気のある学習会です。画学生や趣味の方、プロのイラストレーターやアニメーター、ファッションデザイナーなどの方も参加しているとのこと。講評会はなく、それぞれが黙々と描いて解散する感じなのでシンプルにそれぞれのペースで集中することができます。会の後に飲み会があるのでそこに参加して交流を深めることも可能です。

今回「428ラウンジ」という特別企画の第三弾にお声をかけていただきまして、大学時代から現在に至るまでの経験談、デッサンや作品についての考え、画家という職業やその世界について等、スライドを使いながら1時間程お話しすることになりました。大学、大学院と同じクラスだった河陽(かわ・あきら)くんと一緒に登壇いたします。

河くんとは学生時代ほぼ毎日一緒に過ごしていたと言っても過言ではありません。同じアトリエで一緒に絵を描き、同じサークルにも所属していました。苦楽を共にし切磋琢磨した親友です。大学院を出た後は社会の中でお互いに不安定飛行が続き、日々様々な事に追われお互い会う機会はほとんど無くなっていきました。30代後半あたりで再び少しずつ会う機会が増えた感じだったと回想しています。今年に入り「久々に一緒に描かない?」と河くんに四谷デッサン会に誘ってもらい、学生時代以来十数年ぶりに隣で一緒に絵を描きました。お互い40代。僕にとっては感動的なシーンでした。今回のトークショーで一緒に「描く事」を振り返り語り合える場をいただけた事はとても嬉しいです。感謝申し上げます。


画家という生き方とは一体どういったものなのか‥、その一例をご紹介できればと思います。お集まりいただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
※トーク後、モデルさんを描くクロッキーにも参加可能です。
四谷デッサン会トークショーのご案内_c0053436_00330035.jpg
四谷デッサン会トークショーのご案内_c0053436_12264167.jpg
四谷デッサン会の詳細はこちら→https://ameblo.jp/dessinkai/




四谷デッサン会で僕が描いたクロッキーです。時間は全て10分間。
四谷デッサン会トークショーのご案内_c0053436_17170846.jpg
四谷デッサン会トークショーのご案内_c0053436_17175284.jpeg
四谷デッサン会トークショーのご案内_c0053436_17180644.jpeg





by unokazu | 2019-08-26 17:32 | art
2019年 05月 01日
国宝 東寺
東京国立博物館「国宝 東寺」へ、素敵な方々とご一緒してきました。

前列向かって左前から
益村千鶴さん(画家)、加藤巍山さん(仏師/彫刻家)、森天飛さん(画家)
二列目左から
古山あかりさん(臨床心理士)、卯野、秋川雅史さん(歌手)、川﨑晶平さん(刀匠)
三列目左から
高橋基朗さん(手ぬぐいブランドかまわぬ)、板坂諭さん(建築家/デザイナー)
国宝 東寺_c0053436_16024479.jpg
写真:東京国立博物館の前で

国宝 東寺_c0053436_15545910.jpg
加藤ギザンさんの専門分野ということで、色々と解説をして下さった様ですが‥、つい単独行動をしてしまい自分のペースで展示を見てしまいました‥。僕は仏像の歴史に詳しくはないのですが、見ることはとても好きです。

凄まじく切実で瑞々しい人々の生き様を内包する跡形。別世界ではない地続きとしての存在。自分の鼓動が静かに響き、自分に流れる時間をただただ傍観している様な不思議な感覚が湧いてきます。

数々の跡形の先端に立っていること、その先の未来が永遠に続くこと。
対岸としてではない地続きとしての過去と未来の間。
万葉集における人々の何気ない生命の痕跡、叙情の歌。
ピラミッドよりも約7000年も古い1万1600年前のトルコのギョベクリ・テペ遺跡の宗教施設に想いを馳せ、人々が引きつけられる美や祈りの力について考え、自分を顧みる。
壮大な時間における「一つの点」としての自分が、膨大な記憶が染み込んだ大地にぽつんと漂うイメージと重なっていく。

昨年から「跡形の先」と題する作品を立て続けに描いていますが、このシリーズは先の様な感覚がモチーフとなっています。2016年から描き始めた「対岸の音」と題するシリーズとは表裏の感覚と言えるかもしれません。
国宝 東寺_c0053436_16405371.jpg
霧雨が降っていたこともあり、木々を抜ける風には爽やかな潤いがありました。
自分を「今」に引き戻しつつ、蕎麦屋で昼食を。
国宝 東寺_c0053436_16490551.jpg
国宝 東寺_c0053436_16584901.jpg
食後に喫茶店へ。
僕の席の近くではお互いの経験談を交えながら、佇まい、ブレない精神、心の在り方等の話をしていたと思います。それぞれ職種は違えど取り巻く関係性の構造はとても似ている。向き合う対象やスタイルは違えど、人が関わっているという共通項から分かり合い検証し合えるところがとても有意義に感じます。

刺激を沢山頂けた1日でした。皆様に感謝です。沢山写真を撮って下さったモトさん、ありがとうございました。



by unokazu | 2019-05-01 15:36 | art
2019年 04月 20日
創と造2019
展示のお知らせです。

20号の作品1点を出品します。
東京会場は4月と5月に2度開催があります。どちらを見ていただいても大丈夫です。
なお在廊の予定はありません。お近くにお越しの際は是非お立ち寄りください。
どうぞよろしくお願いいたします。
創と造2019_c0053436_10562197.jpg
※入場無料
創と造2019_c0053436_10554546.jpg
創と造2019_c0053436_11021446.jpg
創と造2019_c0053436_10560496.jpg


by unokazu | 2019-04-20 11:24 | art
2019年 04月 06日
工房見学会
彫刻家・加藤巍山さんの工房見学会に参加しました。
見学会の筆頭は、てぬぐいブランド「かまわぬ」専務取締役・高橋基朗さん。女性お二人は初めてお会いしました。向かって左奥の女性はバカルディジャパンPRの児島麻理子さん。向かって右奥の女性はAronatura(アロナチュラ)代表取締役 山内みよさん。
ギザンさんとは自宅が近いこともあり工房で作品を見せて頂く機会が度々あるのですが、今回は改めて素敵な皆様とご一緒に彫刻について作品について色々と勉強させて頂きました。

まずは創業140年の鰻屋さん高橋屋にて食事を。
工房見学会_c0053436_23563711.jpg

ギザンさん行きつけの鰻屋さん。制作スタイルや作品に込めるイメージ等の話題になりました。油絵は描き直しが何度でも出来ますが木彫はそうはいかない。やはり一筆の重みに対しての一彫の重み、緊張感の違いを感じます。日々の生活リズムをほぼ一定に保ちながら制作を進めて行くことでメンタルのブレを無くすスタイルは僕と違うところです。油絵の場合には画面の中で自分の感覚を探りながら流動的に完成へと向かうことができるので、ふと湧いたイメージを実験的に取り込むことへのリスクは低い。感情の揺らぎが作品の中で効果的に機能することもあります。木彫の場合、流動的に迷うことは難しい。彫り作業よりも前の工程にあたる粘土の原型作りにおいてイメージを明確に具現化しなければならないところが独特に感じます。
工房見学会_c0053436_04561291.jpg
絵画にしても彫刻にしても、作品を生み出す為にはそれなりに時間を要します。数千年の時を超え今もなお人々を魅了し続けている作品も存在している。その様な時間感覚から現代に生きる作家として、世の高速とも思える流行り廃りのサイクルにどう向き合うかという話も興味深い。彫刻家であり仏師でもあるギザンさんは「様式化、体系化される以前の仏の姿にはある"恐ろしさ"が宿っている。近代教養では計り知れない人類の根源。その対岸にある現代という化物。」という話をされています。
工房見学会_c0053436_18473619.jpg
作家の仕事について。僕のイメージですが、「この世×自分」この関係の中から‥目には見えない引力を内包する種を造形を通し作品として結実させること、直視可能な新たな姿をこの世に生み出すことが作家の仕事だと考えています。人の体は食べずには生きられない、精神も同様に糧なくしては人として生きられないのではないだろうか。その糧に携わる者としての責任は必ずやあるはずだと感じます。他者、自分の存在に対する敬意の為にも、結実させる実はより高い純度を常に目指さねばなりません。そう目指すことが自然の摂理として、とても健全であると思われます。

四季の循環や生命の循環、宇宙の循環、この世には様々な流れがありますが、興味があるのはそういった自然の摂理にのった時間の流れとそこから見える世界。
例えば人体というモチーフについて。意識せずともこんこんと流れ受け継がれる生命体としての記憶、姿。美術的な言葉でいうところの「写実的具象的表現」は自然の恵み・畏怖・敬意を宿す在り方としてはとても適している様にも思えます。



ギザンさんの工房にて。制作途中の新作を前に、さらに詳しく色々とお話を聞かせていただきました。言葉とは違う、手仕事による造形という行為でなければ引き出せない感覚やエネルギーがある。改めてそんなことを感じました。
工房見学会_c0053436_04433268.jpg
工房見学会_c0053436_19534544.jpg

工房見学会_c0053436_00520622.jpg
楽しく刺激的な時間でした。
各分野で活躍されている方々がギザンさんに惹かれる理由がとても分かります。



ギザンさん、モトさん、マリコさん、ミヨさん、貴重なお時間を共有させて頂きありがとうございました!
今後の活動に繋げていきたいと思います。



※作品画像:@gizankatohより




by unokazu | 2019-04-06 14:21 | art
2018年 10月 30日
Sextet(セクステット)展
Sextet(セクステット)展_c0053436_11353632.jpg
卯野和宏・小木曽誠・木原和敏・平澤篤・藤原秀一・福井欧夏

■会場:Galley NAO(東京都港区六本木7-2-28 セントラル乃木坂101)
    tel:03-6447-2407
■会期:2018/10/30[火]ー11/10[土]11:00-18:00 ※休廊日11/1、8
※在廊の予定はありません。

Sextet(セクステット)展_c0053436_11503204.jpg
「ガラス瓶と陶磁器」6P(273×410mm)/油彩・パネル/2018 ※額装写真です

初めて出品するギャラリーです。画廊内は白壁のスペースと赤壁のスペースがあります。壁紙が赤い画廊は珍しい気がします。

<ギャラリーNAOへの行き方>
地下鉄千代田線「乃木坂駅」出口3より徒歩2分。「セントラル乃木坂」というマンション入り口の半地下になっている一階に画廊があります。
Sextet(セクステット)展_c0053436_12171870.jpg
Sextet(セクステット)展_c0053436_12221494.jpg
Sextet(セクステット)展_c0053436_12222929.jpg
※画像:Googleストリートビューより



去る10月10日、つい先日の事ですが「Sextet展」メンバーの平澤篤さん(享年57歳)がお亡くなりになりました。
本展において、急ではありますが最期となってしまった絶筆の作品と平澤さんのアトリエに飾られていた作品が追悼展として展示されることになりました。グループ展ではありますが、ほぼ平澤さんの個展の様なスタイルになっています。何卒ご了承の上、ご高覧賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

国立新美術館から程近い画廊で、日展(11/2~25)とも会期が重なってる展示です。お近くにお越しの際にはぜひお立寄り下さい。




by unokazu | 2018-10-30 12:42 | art
2018年 09月 09日
「リオンソー ルネサンス 2018」展、終了
会期中の9月2日、15時から夕方まで会場に在廊していました。写真はその日に撮影した展示風景です。

卯野作品は会場入り口のショーウィンドウでした。
「リオンソー ルネサンス 2018」展、終了_c0053436_16255280.jpg
「リオンソー ルネサンス 2018」展、終了_c0053436_16260648.jpg
「リオンソー ルネサンス 2018」展、終了_c0053436_16240424.jpg

作家の職業について思うこと。例えば農家の方が農作物を育てる様に、あるいは漁師の方が魚を捕らえる様に‥、作家の仕事・職業というものは直視不可能な「存在」を育て・捕らえ、それに直視可能な最適な姿形を与えて出荷することである、というイメージを持っています。食物が体の一部となる様に、作品は心や精神の一部へと繋がっていく。
農家の方や漁師の方が自然の恵みを得ていることにもまた、作品作りと共通したものを感じています。(他の職業を例えに出すとその専門の方に怒られてしまうだろうか‥、すみません)

大自然の恵み、そして(人類史上唯一である)自分自身の個としての恵み。
恵みは、世界にも、どの人にも既に沢山あるのだと思っていますが、果たしてそれに気付くことができるのか、また、それに最適な姿形を与えることが出来るのか‥、そこが難しいところです。
例えば松尾芭蕉と僕が同じ100mの道を一緒に歩いたとしたら、彼はいくつの光輝く存在に気付くのだろうか、と思うことがあります。気付けるだけではなく、それに最適な姿形を与えなければならない。
ゴッホ、ワイエス、ベートーベン、夏目漱石‥。偉大な芸術家は沢山います。先日他界された(残念なニュースが耳に入りとてもショックでした‥)漫画家のさくらももこ氏の作品もとても凄いと感じます。

作品は、いくら見栄えを繕っても、込めたものは良かろうが悪かろうが滲出し、それが作品の存在の全てとなるのではないでしょうか。誤魔化しきれません。そんなことを思います。
それ故に怖いところはありますが、とても面白い仕事だと感じています。




by unokazu | 2018-09-09 02:02 | art


    


(c) Kazuhiro Uno.All rights reserved.