2013年 02月 04日
言葉の理解より先に、体の内側が波立つ感覚を覚えます。日々過ごす中で知らず知らずに固くなってしまった心のどこかが、液状化したような。その感覚の安住の着地場所、僕なりの着地場所ははたしてどこなのか。 #
by unokazu
| 2013-02-04 16:15
| art
2013年 01月 16日
谷崎潤一郎「陰翳礼讃」を読んでみました。昭和8年に発表されたものです。 この本を読んでみたきっかけは、原研哉さんの「デザインのデザイン」という本の中(pp.158~160)で紹介されていたことによります。 「デザインのデザイン」も面白かったですが、「陰翳礼賛」もとても面白かったです。 日本人が古くから美しさを見出して来た陰翳というものへの鋭い視点と意見。文中「西欧化で陰翳の美は失われる」との内容がありましたが、西欧化された生活をベースに生きる現代日本人にとって「陰翳美」は、もはや異文化?になってしまっただろうか。自身へ問いながら読んでみましたが、その美意識、意外にもすごく共感できました。自分の中にも知らず知らずにそういった陰翳の美が染み込んでいたのだろうか。日本人だから?それとも人間として?? 薄暗がりで食べるみそ汁や羊羹。工芸品や衣服、所作や音も含めた在り方の美。なるほど、じんわり染みてくる様な余韻、多いに納得でした。 この本、何となく、乱暴(?)な人間臭い語り口も好きです。 「客ぎらい」という章もおもしろい。猫のシッポの話。一応聞いてますよ、みたいなテキトウなリアクションをする時にもってこいなシッポ振り。これがあればコミュニケーションの幅が広がるのになぁ、猫はいいなぁ、といった内容。面白い視点で笑える。 さて、「陰翳礼賛」が指す、道しるべとしての「矢印」。そこへ向けられた意識。 ここからは僕次第。 #
by unokazu
| 2013-01-16 00:45
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2013年 01月 11日
2013年 01月 09日
祖母が93歳にて永眠し、年明けに茨城県の常陸へ行っていました。 お葬式では長寿の「寿」として赤の台紙に故人の名が書かれていましたが、悲しいお別れではあるものの、命を強く全うした祖母は「寿」なのかもしれません。 親族の会食の席では、喪主である叔父が制作した祖母を偲ぶスライドが流されました。 叔父の言葉にもありましたが、幸せな人生だったことが窺えました。 約80年前の女学生時代の写真とのこと。向かって、前から2列目の右から2番目が祖母だそうです。写真にはちょんまげをした男性も写っており、時代を感じます。 初めて若き日の祖母の姿を見ました。写真に写る少女(祖母)は当時の瞬間のまま動くことはありませんが、見つめる先の僕らを今、どう思って見ているのだろうか…、と、そんな想いもよぎりました。80年後に、こうして家族が広がって行くことを、はたして想像していたでしょうか…。 繋がれた自分の命を、先人への感謝の意も込め、日々全力で余すことなく燃やしたいと感じます。僕も全力でこの命を全うしなければなりません。そうしたいと強く思います。 #
by unokazu
| 2013-01-09 01:56
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2013年 01月 02日
2013年ですね。新しい年、また身を引き締めて邁進して行きたいと思います! 本年も何卒宜しくお願い致します。 さて、さっそくですが、展示のお知らせを。 彩光舎美術研究所のギャラリーにて、内山芳彦先生と2人展をすることになりました。 彩光舎という場所は、「芸大美大受験の受験部」と「社会人向け絵画教室の一般部」の2部で構成されており、内山先生と僕は講師としてそれぞれ一般部のクラスを担当しております。講師紹介として企画された本展。今回の展示では、両講師それぞれの「軌跡」を観ることが出来る過去の作品が展示されます。 ご高覧いただければ幸いです。 僕は主に学生時代の作品を並べます(※新作は出品されません)。 以下出品予定作品。 ●「空虚」80号/2000年 ●「残響」60号/2002年 ●「小平」100号/2003年 ●「野花」SM号/2006年 ●「ナイトスリーパー/ワイエス模写」20号/2001年 なお、期間中在廊の予定はありません。 何卒宜しくお願い致します。 彩光舎美術研究所 〒330-0064 埼玉県さいたま市浦和区岸町6-2-1 TEL:048-824-2522 JR浦和駅西口より徒歩10分 #
by unokazu
| 2013-01-02 06:07
| art
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